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本を年300冊ペースで読む「多読」のメリット・見逃しがちなデメリット

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どのようなコミュニティでも、本を読むことはオススメされがちです。

小学校から高校まで、学校の先生は「読書しなさい」「本を読んで先人に学びなさい」と言い、

大学でも社会人になっても、「古典に学びましょう」などと言われます。

読書は、知識やスキルを得られる自己投資としては安く・手軽にできて、他の人の思考や思想を学んだり、偉大な人の経験を追体験できたりと、メリットばかりが強調されます。

挙げ句の果てには、「多読術」「速読術」なるものがもてはやされ、ビジネス書界隈をにぎわせている模様。

本当に多くの本を読むことはメリットばかりなのでしょうか?

私は現在、月に20〜40冊の本を読んでいます。1年間になおすと、だいたい300冊ペースです。実は、かつてはこれほど本を読んでいたわけではありません。高校時代は年に10冊も読んでいなかったでしょう。

読みたい本や学びたい本が増えたために、自然と読む冊数が増えてきた。そんな感じです。

今回は、そんな私が、多読をするようになって初めて分かってきた、

本を多読するメリットと、見逃しがちなデメリットをまとめます。

本を多読するメリット

まずは本を多読するメリットから。ちまたで言われていることも含みますが・・・

メリット1 たくさんの知識に触れられる・話題が豊富になる

やはり、1番わかりやすいメリットは、たくさんの知識に触れられること。
文庫になると一冊だいたい1000円前後という手軽な価格で、世界の名著を読むことができてしまいます。

本は著者の経験や思考の集大成です。

わたしたち平凡な庶民が知見が日常では会うことのできない人の考え方や思考に触れることができる。これは大変な発明ですね。

いろいろなジャンルの本を読むことで、知識だけでなく、話題も豊富になります。初対面の人と話すときに、話題に困るという人は多いですが、相手の趣味や仕事に関連のある知識がすこしでもあれば、話のきっかけやネタになることでしょう。

私もたいして読書家というわけではないですが、たいていの話題でちゃんと会話することができています。

また、たくさんの本を読むということは、たくさんの著者と「対話」することに他なりません。著者との対話を通じて自分にはない視点をもつことで、経験や学びを多面的にすることができます。

メリット2 読むべき価値のある本をしぼれる

多読の真骨頂はこれです。

読むべき価値のある本を見分ける力がつきます。

毎年大量の本が市場にでまわります。

2013年の新刊書籍発行部数は、82,589冊だそうです。

新刊書籍の発行点数は増え続けている!?(「出版年鑑 2014年版」より)|現役サラリーマンのためのビジネス書考
ビジネス書に多い傾向ですが、最近では「これ20ページで済む内容を、うすーく引き延ばして1冊にしているだろう」という本も増えました。ベストセラーといっても、数年後には見向きもされなくなるものが多いのも確か。

これほど本が大量にでまわっていると、自分にとって読む価値のない本にまで手を出してしまうこともあります(あくまでも、「自分にとって」です)。

多読をするようになると、本に触れる頻度が増えるため、読むべき本とそうでない本の識別力が磨かれていきます。お金もかかることから、できるだけ無駄な本は買わないよう意識が向くのです。

そのぶん、「これだ!」と思う本に出会えたときには迷わず買うことができます。専門書が多いですが、私も5000円以上する本を何冊か所持しています。

メリット3 時間の大切さがわかる

また、大量に読もうとしてわかることですが、時間は大切だと気付くことができます。

読みたい本は山ほどある。でも人生は有限だ。

「どうすればもっと時間をつくれるだろうか」と考えはじめ、日常のいろいろな部分の無駄が目につきます。結果として、生活から無駄が削ぎ落とされ、シャープになっていくのです。

多読のメリット1「知識が豊富になる」ことにより、視点も増えていくため、毎日が学びや刺激、ひらめきに溢れた生活を送ることができるようになります。

本を多読する見逃しがちなデメリット

ここまで、メリットに触れてきましたが、

デメリット1 多読・速読と熟読・精読のバランスが難しい

本をたくさん読むことにとらわれると、多読や速読ばかりが先行し、熟読、精読する機会を減らしてしまうことにもなりかねません。

浅い知識を得る、または確認するだけでいいのなら、速読も有効でしょう。

しかし、読書において得た知識を知恵や学びに変えるためには、自分でじっくりと考える必要があります。わからないところでじっくり立ち止まって、著者の言わんとするところをつかまなくては、読書をしたことにはならないのです。

たくさん読むこととじっくり読むことを両立させるためには、それこそ時間が必要になってきます。使える時間と相談した上で、そのバランスを見極めていくことが大切です。

デメリット2 とりあえず買って放置している「積読本」が多くなる

「読みたい」気持ちばかりが先行して、本を買ってはそこらへんに積んでおく、いわゆる「積読本」が多くなります。

積読本が増えていくと、「読みたい」という前向きな気持ちが、いつの間にか「あれ買ったのに読んでないな。読まなきゃ・・・」というプレッシャーに変わってしまうこともあります。

読みたくなる本は、自分のそのときの精神状態や思考、関心の反映でもあります。しばらくすると精神状態も変わり、読みたい気持ちは薄れてきます。やはり、買ったらすぐ読む方がいいでしょう。

デメリット3 考える時間が少なくなる

多読の忘れられがちな、もっとも恐ろしいデメリットが自分で考える時間が少なくなることです。

人のコトバを引っぱりだしてきては、さも自分の考えのように語る人がいます。論文では事情が違うかもしれませんが、人のコトバを引用している時点で、自分の意見に自信がないか、思考が停止している証拠です。

自分自身で考えたことや、発見したことは、人の意見など引っぱり出さなくとも自信をもって言えるはずだからですね。あるいは、権威ある著者のコトバをうのみにして、そのまま人に伝えている。伝書鳩と変わりません。

多読をはじめてからそのデメリットに恐怖を感じたきっかけは、「読書に終わりはないこと」に気付いたことでした。その理由は、読書はきっかけや参照にはなり得ても、結論にはなり得ないからです。

最初は私も学びを得るものとして読書を考えていましたが、学びは性質的に「自分が生むもの」です。本を読まずに自分で考えるだけでも学びは生まれますが、逆はありません。自分で考えない読書は、むしろ思考の衰退をもたらす可能性すらあるのです。

読書は著者との対話です。賢人との対話はそれ自体が素晴らしいことですが、人との会話の中で自分が何かきっかけを得たり、思考が整理されたりすることはあっても、相手が私に対して直接の学びを「生む」ことはできないのと同じように、読書は学びを「生む」ものではありません。

自分で考え、自分で結論を出し、実践していく。その結果を自分の責任でもって引き受け、また思考する。

この循環こそが学びをもたらしてくれるもので、読書はその途中の確認作業、きっかけや参照にしか過ぎないことを、忘れてはいけません。

お読みいただきありがとうございました。

Mao Nishi

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Mao Nishi (西川 真央)
指導歴4年の個別指導講師。オンライン真学塾24主催。中学生から社会人まで個別指導のみで50名以上を指導。現在は難関大学の英語指導とコーチングをメインに、毎日=24時間が学びや成長に結びつく指導を心がけている。東大模試でE判定・偏差値37から、自宅浪人で東大合格後、休学してヨーロッパに単身バックパッカー旅へ。復学後はNY本社のIT系グローバル企業CEOオフィスでインターンを経験。帰国後、2年間大学で学び起業。現役東大生。⇒Mao Nishiの合格体験記⇒『0から東大合格を目指す5日間講座』⇒『オンライン真学塾24』⇒お問い合わせ
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