べき論 やるべき 無視 価値観

コラム

【べき論】「○○は将来役に立つからやるべき」という無責任な発言は無視していい。

更新日:

「勉強は将来、役に立つのだからやりなさい」

「資格はとっておいた方がいい」

「歴史は過去から学び、役にたつからやるべき」

「教養として芸術は触れておいたほうがいい」

「本、とくに古典的名著は読むべきだ」

「大学、それも偏差値の高い有名大学に通うべきだ」

世の中には「べき論」とでもいうべき(この「べき」はニュアンスがちがいますね)、「○○はやっておいた方がいい・やるべきだ」というコトバで溢れかえっています。

小学校のころから、周りの友人は親からそういった「べき論」をかざされ、サピックスや日能研、Z会などの進学塾に通い、中学や高校に入ると、駿台や河合塾、早稲アカ、鉄緑会などが加わりました。

勉強だけでなく、都立の高校受験の内申に関係するから、委員会や部活をやっておくべきだという人もいました。

他にやりたいことを押さえつけられ、好きなことを犠牲にしてきた人もいました。

しかし、「役に立つからやるべきこと」などあるのでしょうか?もっと他にやる「べき」ことはあるのではないでしょうか?

そこで今回は、「○○は将来役に立つからやるべき」という、「べき論」や無責任な発言は無視していい理由についてまとめました。

このコラムも言ってみればただの「べき論」のうちの1つですね。(笑)

「べき論」は価値観の押しつけでしかない

べき論 価値観 押しつけ

「べき論」をかざす根拠はどこにあるのでしょうか?

偉い人が言ったから?やるべきだと本に書いてあるから?

それでは思考停止です。

自分の経験から、そう伝えたとしても、それは自分の経験でしかなく、自分にとってやっておいてよかったことが、他の人にとってやっておくべきことになるとは限りません。

相手にとって役に立つと思っても、それが恩着せがましい思いやりにならないとは限らないということです。

やっておくべきなどと言うことは、その内容を問わず、自分の価値観を強く押し出すことにすぎないのです。

もちろん、自己主張それ自体が目的の人もいるでしょう。その人自身はそれで気持ちよくなれるかもしれませんが、突き合わせられている相手はたまったものではありません。

私は、そういった「べき論」のなかで、

・本当に役に立つものかどうか?
・自分のことを真に思って出てきた「べき論」か?
・ただの自己主張、価値観の押しつけなのか?

という視点をもって自分自身で判断していくことが大切だと考えています。

さらには、

・ただの自己主張でも、自分にとって役に立つ部分はないか?

といった視点でとらえ、自分の学びにつなげていくことができれば、どんな人の話でも、参考にすることができてしまいます。

「人の話の9割はムダ。無視していい。しかし、1割はかならず自分に役に立つ部分がある。それを見逃してはいけない」

私は電車の中で知り合ったおじさんに感銘を受けました。この文言こそが、その「1割」です。

「将来役に立つこと」は、ほとんどの人には分からない

べき論 価値観 押しつけ

第2の理由は、「将来役に立つこと」は、ほとんどの人には分からないということです。

現在、IT革命が進み、ロボット化や人工知能AI(=Artificial Intelligence)の進歩により、多くの人間の仕事は機械に代わってしまうと言われています。

たとえば、トヨタ自動車などの工場で自動車をつくるロボットが活躍していることは知られていますが、倉庫業も同じ。Amazonでは人員削減とオートメーションをすすめていると聞きます。

・1回機械を買えば、定期的にメンテナンスをするだけでよく、休憩もいらないロボット

・食事や休憩が必要で、給料を出し続けないといけない人間

効用や技術が同じならば、だれしもが前者のロボットを選ぶでしょう。

しかも、年々、「ロボットにしかできないこと」は増えていきます。震災など災害時のレスキュー活動にも、ロボットは書かせません。

近い将来、現在ある多くの職業はなくなるのです。そんな中で、何が将来の役に立つかを的確に言える人は、ほとんどいないでしょう。

とくに、いま子供をもつほとんどの親世代は、その将来に対応できなくなっていくでしょう。親や教師といえど、盲目的にその「べき論」に従ってはいけないのです。

タイプライターという職業は、ワードを搭載したパソコンに取って代わりました。

昭和の懐かし映像で必ず出てくる、電話交換手という職業は、携帯電話やスマートフォンの登場で必要なくなっていますね。

個人的には、「英語は将来役に立つ」という言葉にも懐疑的です。将来ではなく今、役に立つし、なにより面白いからこそ、勉強するのです。

将来役に立つことがはっきりと断定できない時代だからこそ、「○○は将来役に立つからやるべき」という発言は、無責任だと言えます。

人生は短い。好きなこと・やりたいこと以外に費やす時間は残されていない

価値観 べき論 押しつけ

人生は短いです。医療やナノテクノロジーの進歩で、私たちの世代は100歳以上にまで寿命が伸びると言われています。長期にわたって健康を享受できる可能性が増えたとは言っても、たかだか100年。

自分ができることは、時間的な限りがあります。人によっては明日死ぬなんてこともあるかもしれません。

だからこそ、「やるべきこと」「やった方がいいこと」などという消極的なことに費やす時間はないのです。

自分が本当に好きなこと、やりたいことをやりましょう。

私は幼少期から好きなこと、興味のあることしかしませんでした。その結果、この若さにして本当に自分がやりたいことを確信することもできましたし、充実した毎日を過ごせています。

まだ見つかっていない人も、自分が本当に好きなこと・やりたいことを探すことは、それらのために時間を費やすことに変わりはありません。

休学も1つの手でしょう。

休学して自由な1年と50万円。東大のFLY Programとは? | Mao-24!com

まとめ

今回の記事では、

「○○は将来役に立つからやるべき」という無責任な発言や「べき論」は無視していい。

その理由として、

・「べき論」は価値観の押しつけでしかない

・「将来役に立つこと」は、ほとんどの人には分からない

・人生は短い。好きなこと・やりたいこと以外に費やす時間は残されていない

をあげました。

このコラムも言ってみればただの「べき論」の1例になってしまっているのは、皮肉ですね。(笑)

お読みいただきありがとうございました。

Mao Nishi

※ Mao Nishiへの感想・質問・相談・依頼などは『お問い合わせ』からどうぞ。東大受験に関係ない質問でもかまいません。必ず返信致します。

あわせてこちらもどうぞ。

「時間がない」はゼッタイに使いたくない言い訳NO.1である | Mao-24!com

 

Mao Nishi (西川 真央)
指導歴4年の個別指導講師。オンライン真学塾24主催。中学生から社会人まで個別指導のみで50名以上を指導。現在は難関大学の英語指導とコーチングをメインに、毎日=24時間が学びや成長に結びつく指導を心がけている。東大模試でE判定・偏差値37から、自宅浪人で東大合格後、休学してヨーロッパに単身バックパッカー旅へ。復学後はNY本社のIT系グローバル企業CEOオフィスでインターンを経験。帰国後、2年間大学で学び起業。現役東大生。⇒Mao Nishiの合格体験記⇒『0から東大合格を目指す5日間講座』⇒『オンライン真学塾24』⇒お問い合わせ
⇒Twitter:@Mao_24com







-コラム

Copyright© Mao-24!com , 2017 All Rights Reserved.