東大生家庭教師

コラム 東大受験

家庭教師や個別指導の大学生教師の経験値を見分ける方法

更新日:

受験生のみなさん、ならびに保護者の方々。

  • 個別指導にもう半年も通っているのに成績がなかなか伸びない・・・
  • 家庭教師を雇ったはいいけど、効果があるのかわからない・・・
  • 集団授業の大手塾・予備校に通っているのに、問題が自分で解けるようにならない・・・

など困ったことはありませんか?

一見当たり前に思われるせいで見逃しがちな、気付きにくい「ある理由」があるかもしれません。

そこで今回は「指導経験豊富な個別指導・家庭教師」と「誰とでも取り替えの効くタダのアルバイト教師」を見分ける方法をお教えします。

「指導経験豊富な個別指導・家庭教師」と「誰とでも取り替えの効くタダのアルバイト教師」の分かりやすい見分け方

東大生家庭教師

結論から言います。

授業中、より多く話しているのは先生ですか?生徒ですか?

これこそが「指導経験豊富な個別指導・家庭教師」と「誰とでも取り替えの効くタダのアルバイト教師」を見分けるカンタンな方法です。

以下、説明していきます。

家庭教師や大手予備校での指導経験も長くなり、3年目。その中で気付いたことがあります。個別ブースでは、毎回他のアルバイト学生がどのように指導しているかが聞こえてしまうのですが、大抵の指導教師は、生徒に対して多くの時間を「説明・解説」に費やしています。

文字通り、《教えている》のです。

一見すると当然のことのように思えますが、実はここに「指導経験豊富な個別指導・家庭教師」と「誰とでも取り替えの効くタダのアルバイト教師」の違いが表れています。

そもそも、なぜ生徒は指導を受けるのでしょうか?

・受験に合格するため?
・成績を上げて内部進学に合格するため?
・英検などの資格を取るため?

共通するのは、《その生徒が勉強をできるようにするため》です。

しかし、指導とは決して《答えを教えること》や《答えを理解させること》ではありません。

これを勘違いして、テキストの解説・質問への回答に時間をかけている、つまり「説明に時間をかけている」教師が多すぎるのです。

1人の先生が多数の生徒相手に説明する集団授業となんら変わりません。集団授業を受けているのに伸び悩んでいる方は、ここに原因があるかもしれません。説明を受けて分かった(気になった)だけでは、問題を解けるようにならないのです。その《理解の段階》から、解くための《思考力を付けていく段階》へと進んでいくことが必要になります。

問題を自分で解く中でその思考力を自然と身につけていく生徒もいますが、その身につけ方が分からない生徒もいます。

そのため、家庭教師や個別指導のように1人の生徒をじっくりと理解できるスタイルの授業は、あくまで《答えを『自分で』考えられる・思いつけるように》《導いていくこと=指導すること》が重要なのです。

魚を釣って上げる先生と、魚の釣り方を教えてあげる先生

東大生家庭教師

例え話になりますが、

他にだれもいない無人島に、《魚の釣り方を知っている教師》と《お腹を空かせた生徒》の2人がいるとします。食べる手段は、魚を釣ること以外にはなく、生徒はそのスキルを持っていないと仮定します。
そこで、指導者・すなわち教師は、どうするべきか?

魚を釣って、生徒に食べさせてあげるべきか?

答えは、違います。

「安易に魚を釣ってあげることはしないで、魚の釣り方を教える」ことが望ましいのです。

魚を釣って食べさせてあげることは、一見、生徒思いの優しい行動のようですが、一時的には生徒の空腹をやわらげるだけです。魚を釣るという手段、スキルは磨かれることはありません。

今後も生徒は毎回教師を頼ることになってしまいます。もし、教師がいなくなったら、どうするのでしょう?いつまでも、人に教えてもらい続けるのでしょうか?

これが例え話で済めばよいのですが、高校を出て以降、分かりやすい答えのある問いは減っていきます。それこそ、社会人になってからは、先輩を模範にしつつも、肝心の答えは自分で見つけていくしかないでしょう。

塾や予備校に通って受験対策自体ができるようになり、高校や大学に受かったはいいものの、思考力や自分で身につける方法を磨かずに合格してしまい、その後、企業に就職しても《使えないやつ》という扱いを受けてしまう学生もいます。

「東大生は使えない人が多い」という論評を目にすることがありますが、それは受験勉強を暗記や詰め込みに偏った方法・塾や予備校に頼り切った方法で合格した生徒によく見受けられるケースです。

魚を釣ってあげることは、言い換えれば、問題の答えを教えてあげる・解説してあげることに他なりません。

一方、魚の釣り方を教えてあげることは、問題の解くに当たっての《考え方》を教えてあげることです。

そして解き方・考え方を教えていく中で徐々に説明にかける時間を減らしていき、生徒が魚を釣るのを見守る。分からないところがでてきたら、効果的な質問 を投げかけることで生徒自身に考えさせる。そのようにして、自然と生徒自身ができるように導いてあげることが大切です。

魚の釣り方を教えることにより、生徒は自らのスキルを磨いていくことができます。最初はうまく釣れないかもしれません。しかし、釣り方は知っているので、教師がいなくなっても、自分ひとりでそのスキルを磨くことができるのです。

中学・高校の勉強は、今後一生活きる、「何かを自ら身につけるスキル」を伸ばすための良い機会でもあるのです。

私も一時期、内容や問題の解説をひたすら教えていた時期がありました。しかし、それだけでは生徒の能力は育ちませんでした。「なるほど」という浅い理解で止まってしまうのです。

そうではなく、《自らの思考で》《考えた結果》《解けた。》というように導く=指導する方が効果があります。自分の中から出てきた発想・考え方は、その後もスキルとして残るからです。

解説だけなら、問題集の答えを見た方が速くて正確

東大生家庭教師

「誰とでも取り替えの効くタダのアルバイト教師」は、生徒の理解状況を把握するよりも、解説をすることに時間をかけてしまいがちです。

しかし、問題の解答もありますし、解説を説明するだけならば受験経験者・問題を理解できる学力ある大学生であれば誰でも代わりが効くことです。極端な話、生徒自身が解説を読んだ方が早いこともあります。

私が高校時代まで学校や塾の授業が嫌いだった理由もここにあります。自分の理解するペースとは無縁に、授業が進んでしまう・遅れてしまうからです。そして、先生が説明している時間がもったいない。

一方、指導経験豊富な個別指導・家庭教師は、生徒のことをよく見て・よく話を聞き・理解することに重きをおきます。そして、その生徒に適切なヒントを与え、自らひらめくように導いて行くのです。

そのため、特に長期間の指導を経るとはっきり分かるのですが、替えが効きません。生徒のことを理解することに時間をかけ、注意を払うことができる教師は少ないからです。

新しくその生徒担当することになった教師は、まずは生徒を理解するところを丁寧に始めなければいけないません。それをサボってしまい解説に終始してしまうと、本来はポテンシャルを持った生徒でも伸び悩んでしまいます。

まだ習っていない範囲の学習や予習部分においては、最初は《教えること=ティーチング》が必要ですが、私自身、今受け持っている生徒(1年半経過)においては、

  • 生徒の思考段階や悩みを把握し
  • 適切な質問を投げかけ
  • 訂正していく

ことが指導の中心となりました。今や話す割合は、自分:生徒=3:7程にまでなっています。

その生徒は指導開始からわずか半年後には指導教科以外にも成績を伸ばして学年トップにまでなりました。志望校も偏差値の高さなど関係なく、自分の行きたい大学に合格するための力を着々と付けることができています。

教師と生徒の信頼関係の問題

東大生家庭教師

さらには、生徒が話す時間が少ないということは、生徒が先生を信頼していない・その先生は信頼を得ることができていないということが言えるかもしれません。

中高生は多感な時期です。つい数年前まで同じように中高生だった大学生の家庭教師に対しては、勉強のこと以外にも部活や人間関係といった学校生活や進路のことなど聞いてみたいことがあるでしょう。

それこそ、自分と歳や世代が離れている親や学校の教師・同世代の人には話しにくい内容もあるかもしれません。私自身、自分が密かに思い描いていた夢などは、家族・友達・学校の先生などには恥ずかしくて言いにくかったものです。

しかし、そう言った深い話とは言わずとも、生徒の方から何も勉強の内容以外の話が出てこないということは、先生はどこかで生徒の信頼を得られていないと言えるかもしれません。そうした関係性の中で得られるものはわずかになってしまいます。

一方、指導経験も積み重なると、まずは信頼関係を築くことが大切だとわかってきます。そうでないと、生徒が先生の話を素直に飲み込んでいくことができないからです。教師が生徒のことをよく見て・よく話を聞き・理解することに重きをおくべき理由はここにもあります。

まとめ

以上のように、指導に当たって教師側が気をつけるべきこと

  • 自分の話=説明より・生徒の話を傾聴する・よく聴く量を増やす
  • 生徒のことを理解することに努める
  • 生徒の思考段階に合わせた効果的な質問をする

ことです。

反対に、

  • 生徒の話を聴くことよりも、説明や解説に時間をかける
  • いつまでたっても生徒がひとりで勉強できるようにならない
  • 生徒が先生に対してあまり自分のことを話さない

といったことが起きている場合、指導教師を替えた方が結果が出るかもしれません。

先生や教師というものは、説明する分、話す時間が多いように思えてしまいます。しかし、うまく生徒を伸ばす指導者という面で見たときには、話すのではなく、聴く時間を多くもつように心がけている教師の方が指導経験が豊富だと言えるのです。

指導する人が読むべき関連書籍

お読みいただきありがとうございました。

Mao Nishi

※ 感想・質問・相談・依頼などは『お問い合わせ』からどうぞ。受験に関係ない質問でもかまいません。必ず返信致します。

あわせてこちらもどうぞ。

偏差値37・自宅浪人でも東大合格へ!オススメ受験参考書を科目ごとにまとめた | Mao-24!com
偏差値37から東大・宅浪合格した私が予備校より自宅浪人を推す理由 | Mao-24!com
※Mao Nishiへの質問はこちらまでどうぞ

Mao Nishi (西川 真央)
指導歴4年の個別指導講師。オンライン真学塾24主催。中学生から社会人まで個別指導のみで50名以上を指導。現在は難関大学の英語指導とコーチングをメインに、毎日=24時間が学びや成長に結びつく指導を心がけている。東大模試でE判定・偏差値37から、自宅浪人で東大合格後、休学してヨーロッパに単身バックパッカー旅へ。復学後はNY本社のIT系グローバル企業CEOオフィスでインターンを経験。帰国後、2年間大学で学び起業。現役東大生。⇒Mao Nishiの合格体験記⇒『0から東大合格を目指す5日間講座』⇒『オンライン真学塾24』⇒お問い合わせ
⇒Twitter:@Mao_24com







-コラム, 東大受験

Copyright© Mao-24!com , 2017 All Rights Reserved.