英語 発音 勉強法

コラム

ネイティブとの会話で通じる英語の発音を鍛える、私の意外な勉強方法

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私は生活スタイルの都合上、外国からの旅行者や仕事の駐在員などに接する機会が一般的な日本人よりも多いのですが、彼らと英語で話すと、私の英語の発音に驚かれることがよくあります。

「どうしてそんなに喋れるの?!」と。「日本人=英語がしゃべれない」という図式が、かれらの頭の中にはあるようです。

そのうえ、発音がカタカナ英語の人が多い。慣れている人でも、日本の英語教育ではアメリカ英語の発音で教わることが多いために、似たり寄ったりのいわゆるアメリカンな響きをしています。

一方、あとで説明しますが、私の発音はどちらかというと「なまって」います。いわゆる「アメリカ英語」の発音に慣れた日本人には聴き取りづらいようです。

反対に、いろいろな英語の発音を実践のなかで聴いたことのある、アメリカ人・ヨーロッパ人・アジア人には「聴き取りやすい」と言われます。

日本人の方が「聴き取りづらい」という私の発音が、普段よく英語を話す人にとって「聴き取りやすい」になってしまう。

よほど、日本人が話しなれている・聞き慣れている「カタカナ英語」が、英語話者にとって聴き取りにくいのだ、ということに気付かざるをえませんでした。

そこでこの記事では、私が英語の発音を鍛えるためにこれまで用いてきた、いっけんすると意外な3つの方法を紹介したいと思います。

発音の前に、耳。音楽を聴いて、リスニングの「聴き分け力」を鍛える方法

えーみなさん勘違いされている方が多いように思うのですが、まず、「音を聞き分ける耳」を鍛える必要があります。

いきなりネイティヴと話す機会を増やしても、発音はそう簡単にはうつりません。ネイティヴ自身も、「どういう仕組みで、どういう口の形で発音しているか」知らないからですね。

音声学や言語学方面にくわしくなければ、ただのネイティヴには「発音矯正」はできません。わたしたちが日本語を話すときにどういうふうに舌やあご、くちびるや息を使っているか意識していないのと同じです。

では、どうするか?方法は2つあります。

(1)聞き分ける耳を鍛える

(2)聞き分けるべき「違い」を知る

1つ目の方法のために、音楽が有効です。2つ目の勉強法は、後ほど説明します。

なぜ音楽が英語の発音をよくするのか?

有名な話ですが、歌手や音楽家は英語の発音がいいと言われます。音から「音量」「音色」「質感」「強弱」「音程」「ピッチ」「楽器法」などさまざまな情報を聞き分けようと、耳を使うトレーニングをしてきています。

もちろん、音楽の専門家だからですね。さらに歌手は「自分の体が楽器」であり、「音を発声するプロ」であるために、発音の仕方まで簡単にわかってしまいます。

そのため、音を聞き分ける能力が高く、英語やフランス語の発音を聴いても、識別ができてしまいます。音楽をしっかり聞き分ける能力を磨くことで、「音」自体に敏感になり、英語の発音も聴き取れるようになってしまうわけです。

中学時代、ばつぐんに歌のうまい友人が、英語は私の方ができるのに、発音はその友人の方が圧倒的にしっかりしているということがありましたが、理由はこういうところにあったわけです。

音楽を聴いて英語の発音をよくする方法

では、歌がへたくそな私や、この記事をご覧になっている一般の受験生や社会人の方はこういったことができないのか?というと、そんなことはありません。

私はヨーロッパで生のクラシック音楽を90日間、多い日は1日3公演もコンサート会場で毎日聴いたのですが、そこでこの「音を識別する耳の鋭敏さ」が身に付きました。

クラシック音楽なんか、

「バッハとベートーベンとモーツアルトっしょ?髪型かわってるよね、とがってるよね」

くらいにしか知らなかった私です。(笑)  本場で衝撃を受けてからは、それこそ必死でした。

「オーケストラ、音が多すぎてわからん!このメロディはどの楽器だ?」

一度に何十個もの楽器が一堂に会して演奏するオーケストラで、しかも、楽器と名前も一致してわからない。フルートとクラリネットとホルンって何がちがうんだ?というほどでした。(笑)

また、すこしかじった頃に知ったのですが、バッハに代表される「対位法」という技法のように、2つ以上の複数のメロディが同時に進行して、それで曲を成すという、ポップスの1つのメロディがあるものしか知らない私にとってはおどろくべき曲もありました。当然、「これどのメロディだ?あれ?あのメロディはどこいった?」となるわけです。(笑)

→バッハの対位法の曲の1例

そこで、必死になって聴き分けようとした結果、音に対する敏感さがするどくなりました。

そこで意識していたことを踏まえ、音楽を聞き分ける方法を紹介します。というか、音楽の聴き方を変えてみるだけでいいです。

イヤホンやヘッドフォンで、電車などの移動中でもいいので

(1)まずは、使われている楽器をすべて把握しようとしてください。

ボーカルの歌やドラムのビートといった認識しやすいものだけでなく、ベースやギター、ピアノ、シンセといったもの。アコースティックギターなんかは他の楽器がまじると意外と聴き取りにくかったりします。あとはストリングスと呼ばれる、バイオリンやヴィオラ。トランペットなどの金管楽器も入っていれば、それも聴きましょう。

でも、最初は難しいと思います。そこで、

(2)メロディや歌以外の音が鳴ったら、その音「だけ」追いかけてみてください

メロディやドラムを無視して、1つの音だけを追いかけることなら、そう難しくはなくなります。ギターが聞こえたら、「そのギターだけ」しばらく追って聴いてみましょう。ベースが聞こえたら、今度はベースだけ、というように、かえていけば、気付いたらすべての楽器を聞き分けてしまいます。

私がヨーロッパで必死だったのは、生演奏で戻れなかったからですね。CDやiPodで何回も聴いて聴き分けるのがどれだけ楽に感じることか(笑)

(3)全部の楽器を聞き分けたと感じたら、曲の頭から再生して、全体のバランスを聴いていみましょう

さて、すべての楽器を聞き分けたと感じたら、今度は全体のバランスを聴いてみましょう。

どのタイミングで、どの楽器がどう一緒に鳴っていることで、こんなに良い響きやノリが生まれているのか?

例・・・ベースとドラムはリズム隊とも言われ、ポップスにおいてはビート感や曲のノリを作っていきます。うまいベースとドラムは、微妙にずれたりしっかり合わせたりといったことをしているので、そのグルーヴを感じてみましょう。

また、曲全体として、最初のAメロとサビのあとのAメロは楽器構成をかえて雰囲気をかえているケースも多くあります。そういったことにも注目してみましょう。

(4)もう一回最初から再生して、なにも気にせず楽しむ

以上のことを終えれば、だいぶ耳が鍛えられているはずです。あとは何も気にせず、その曲を楽しみましょう。その曲がもっている魅力が、格段にクリアに聞こえてくるはずです。

この方法をやってみることで、音楽がもっと楽しく聴くことができます。「こんな音があったのか!」という発見や、「この音があることでどう印象が生まれているんだろう?」という疑問なども出てきます。音楽に対するイメージがゆたかになるかもしれません。ぜひ、ためしてみてください。

さて、このような方法で音楽を聴いて「耳のもつ、音の識別力」を高めたとして。こんどは発音について敏感になってもらいます。

アメリカではなくヨーロッパで英会話。英語の発音の訛りに慣れる方法

さて、つぎは、

(2)聞き分けるべき「違い」を知る

方法について話していきます。

英語を学ぶ留学先としておすすめなのはヨーロッパ

留学先として、いまだアメリカは根強い人気があります。個人的にはアメリカにはあまり好きなものが少ないために魅力をそこまで感じないのですが、やはりニューヨークやロサンゼルスなど、訪れたくはなりますよね。

しかし、私が英語の発音を学ぶ場所としておすすめするのはヨーロッパです。実際に行っていろいろな人と話してわかったのですが、「英語圏ではない」と言われていても、大学にいった人ならばまず間違いなく日本人よりずっと話せます。「ここ英語めちゃくちゃ通じるじゃん!」と驚きがちです。国にもよりますが。

そして、かれらヨーロピアンは英語の発音が「なまって」います。当然、イタリア人は歌うように、また、Rの発音を「ルルルゥ」と巻きたがります。フランス人はなんだか「ふがふが」しています。スペイン人は日本人の英語に似たところがあり、聴き取りやすいです。ドイツ人はドイツ語が英語に似ているためか、英語を上手に話します。

かれらヨーロピアンは、東京の人が大阪弁をイメージできる・聴いたことがあるのと同じように、他のヨーロッパの言語も耳にする機会が多い。お互いのなまりも知っていて、そのうえで英語を聞き分けられる。

しかし、いっぽう日本人は、学校教育がかたよっているためか、アメリカ人英語と日本人のカタカナ英語以外を聴き取れない人が多いです。あげくのはてには「認めない」人もいて驚くのですが、いまやアメリカ人よりもずっと多くの人が世界中で英語を話す時代。英語の発音は、なまりがあって当然なのです。逆に、なまりがあっても聴き分ける力が大切。

ヨーロッパに留学、あるいはバックパッカーでいけば、そういったなまった英語を耳にします。そして、いろいろな国のなまりを吸収し、それらを自分が消化して話す英語は、ある意味で標準化されていきます。そのために、日本人らしからぬ「ネイティヴに通じる英語の発音」が身に付いていきます。

また、なまりのある英語は最初は聴き取りにくいものです。だからこそ、耳が鍛えられていきます。そのためにも、ヨーロッパで英語を話す機会を得ることは大変おすすめです。

また、近年ではアジアでもたいへん上手に早口で話す人が増えてきました。中国、韓国あたりからくる留学生は日本人なんかよりずっと早口で発音もうまいです。日本にいても、そういった留学生と積極的にからむことで、いろいろな英語の発音に慣れていくことができます。

英語以外の多言語学習で「発音の仕方」に敏感になる方法

さて。「英語の発音」を耳に・頭に仕入れたら、次は「発音の仕方」に敏感になりましょう。

言語によって異なる、母音と子音の発音のバリエーション

じつは言語によって子音と母音の、発音の種類・数がちがいます。

「そんなん知ってるわ!母音って言ったらa-e-i-o-u、アイウエオだろ?!」

と思われるかもしれません。違うんです。aは、日本語のアでもエでもオでもあるんです。なに言ってんだこいつ?と思われるかもしれませんが、もう少しだけお付き合いください。(笑)

発音記号というものがあります。電子辞書で英単語を調べると英語の横にでてくる、読みにくい、少し変なアルファベットみたいなアレです。たとえば、æは見ての通りaとeの混ざったような発音です。人によっては、エに近く聞こえることも、アに近く聞こえることもあります。

英語、フランス語、スペイン語など、言語を問わず、この発音記号通りの発音の仕方をしっかりマスターすることが大切です。

しかし、英語の発音の比較対象として日本語しかないと、発音記号の通りの発音の仕方、くちの使い方に敏感になることは難しいかもしれません。

そこで、他の言語も学びましょう。

発音を学ぶおすすめ言語

英語 発音 勉強法

私が発音でおすすめするのは。フランス語。英語とは子音、母音の発音の仕方がかなり違います。しかし、発音の例外パターンが多い英語(たとえばforeign,design,signのgは発音しない=黙字など)とは違い、文字やスペルと発音が直接結びついている場合が多く、「発音の仕方」さえ知っていれば、簡単に発音がわかる言語でもあります。

フランス語を学ぶことによって、英語や日本語とはことなる発音の仕方に敏感になり、英語の発音にも敏感になれる。もちろん、余力や時間のある人にのみ有効かもしれませんが、効果は絶大なものがあります。

また、ことなる発音という意味では、アラビア語もおすすめです。

フランス語のr,英語のr,イタリア語のr,スペイン語のr,日本語のrなど、rのオンパレードのように様々な発音があります。アラビア語独自のrの発音もあり、難しいです。

文法自体は実はシステマティックでわかりやすい気がするので、本当に余力のある方は試してみてください。意外と文字も簡単かつ書いていて面白いので、息抜きにもおすすめです。

私がここで紹介した方法は、英語の学習としては意外なものだったと思います。1番大切なことは、目標にたいしての手段や道筋は、意外と思っているよりもたくさんあり、それは、じつはまったく他の分野にあるかもしれないということです。

私自身の話になりますが、今回の記事で触れたように、音楽やフランス語が英語の発音に良い効果があったり、演劇や文学、映画で学んだことやそれらの刺激が作曲やコミュニケーション能力などに寄与しています。

学びは日常のいたるところにあります。すべてから学んで、成長していきましょう。

お読みいただきありがとうございました。

Mao Nishi

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Mao Nishi (西川 真央)
指導歴4年の個別指導講師。オンライン真学塾24主催。中学生から社会人まで個別指導のみで50名以上を指導。現在は難関大学の英語指導とコーチングをメインに、毎日=24時間が学びや成長に結びつく指導を心がけている。東大模試でE判定・偏差値37から、自宅浪人で東大合格後、休学してヨーロッパに単身バックパッカー旅へ。復学後はNY本社のIT系グローバル企業CEOオフィスでインターンを経験。帰国後、2年間大学で学び起業。現役東大生。⇒Mao Nishiの合格体験記⇒『0から東大合格を目指す5日間講座』⇒『オンライン真学塾24』⇒お問い合わせ
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