東大受験生相談

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受験生相談4「浪人に当たり、現役時代の自分のやり方を変えるべきか?」

更新日:

当サイトを訪れてくれた受験生からの相談・質問に対して、運営者の現役東大生Mao Nishiがお答えするコーナー。

※前回の東大受験生相談はこちら
参考:東大受験生相談3「古文の文法・単語を終えたけど、現代語訳に苦戦する」

今回は、受験生Y(仮名)さんから「浪人に当たり、現役時代の自分のやり方を変えるべきか?」という質問をいただきましたので、その相談内容と私の回答を公開します。

※他の東大受験生の参考になればと思い、適宜修正を施した上で本人の許可を得て公開しています。

受験生Y(仮名)さんの質問内容

はじめまして、こんにちは。
先日浪人が決まり、自宅浪人についてのこちらの記事を読み連絡させていただきました。
私は今年一橋大学を不合格となりました。現役の頃は、Z会東大進学コースの数学のみを授業でとり、それ以外は自分でやっていました。私はもともと授業を受けるのがあまり好きでは無かったのですが、数学が苦手ということもあり勉強時間の確保という意味で受講していました。しかし、不合格して受験勉強を反省してみると、そういった自己流のやり方がいけなかったのかなと思っております。そこで質問なのですが、自宅浪人を始める際、現役時代の自分のやり方は続けたのでしょうか?
長文になりすみません。ご意見をお聞かせください。

質問に対するサイト運営者の回答

Y(仮名)様

初めまして。
Mao Nishiと申します。

記事をお読みくださり、また、このようにご連絡いただきありがとうございます。

私もY(仮名)様と同じく、あまり授業が好きではなく、通信添削で1科目だけですがZ会をサポートとして利用しておりました。

以下、ご質問いただいた「現役時代の自分のやり方・自己流のやり方を浪人時代でも続けたのか」について回答致します。

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結論から言いますと、自宅浪人時代には自分のやり方を大幅に変えました。と言っても、一気に変えたわけではありません。自宅浪人を通して、変化し続けたイメージです。

ステップとしては以下のようにまとめられます。

1. 浪人開始時に、東大合格者の勉強法を参考にして自分の勉強法を修正
2. 修正した勉強法を勉強記録・結果と見比べてさらに修正・改善
3. 自宅浪人時代を通して、常に改善し続ける→結果的に、「常に変化していた」

まとめると、「現役時代の自分のやり方・自己流のやり方を浪人時代でも続けたのか」という問いへの回答は、

「自分のやり方に固執することなく、常に改善・変化していった」

となります。

以下、その理由について述べたいと思います。

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自分のやり方に固執することなく、常に改善・変化していくべき理由

1. 不合格したという事実は重い。間違いを素直に受け入れ、合格者に学ぶ

私も授業が嫌いで、独学に重きを置いて勉強していました。それは東大に入った現在でも変わりません。しかし、こと受験においては、点数や合格・不合格といった絶対的な目安・境があります。自分の好き嫌いとは別に、折り合いを付けなければならない場面も出てきます。

私の場合は、不合格という事実を重く受け止め、自分のすべてが間違っていたことを前提に、やり方や参考書などを謙虚に組み直しました。

授業が嫌いで独学が得意な人の陥りやすい穴は、自分の勉強法に固執してしまうことです。自己流でもなまじ中途半端に結果を出せるところもあるために(自己流にこだわる人は得てして自分に変な自信があるものです。自戒も混めて。。。)、他の人の意見に耳を傾けたり、勉強法を取り入れたりすることが苦手な面があります。それで合格できればいいのですが、そう甘くもありませんでした。しかし、私は不合格で鼻をへし折られた経験をむしろよかったと思っています。おかげで、それ以降は他の人のやり方を少しずつ参考にできるようになりました。

例えば、現役時代に私が耳を貸さなかったやり方として、「全文訳」という勉強法があります。

英語などの語学や、古文・漢文など、言語系のリーディング・ライティング学習において最強とも言える勉強法です。現在私はフランス語で実践し、その恩恵を受けています。しかし、脳みその労力やツラさが生半可なものではないため、避けてしまう受験生が多い勉強法です。

私が通っていた高校の古文では、授業で「全文現代語訳」がありました。教科書の一つひとつの本文を、文法・単語ともに正確に現代語訳して授業にのぞみ、解説を受けて訂正。知識を深めていくのです。

めんどくさがり屋の私にとっては、ただでさえ授業が嫌いな上にそのような予習形式の授業を行われては たまったものではありません。まったく予習も現代語訳もせず、授業を聞き流して過ごしていたのです。

もちろん、古文の成績はさほど伸びませんでした。自己流のやり方で遠回りをしていたのですね。

しかし、不合格の浪人時代には結果を謙虚に受け止めざるを得ず、古文の先生が薦めていた「全文現代語訳」を思い出しました。それを英語(「ビジュアル英文解釈」)と古文・漢文(「鉄緑会の東大古典過去問問題集」)で実践し、成績を大幅に改善することができたのです。

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例を挙げればキリがありませんが、他にも数学・世界史・地理も含めた全教科で、基本的な部分は残しつつ、勉強法を変えました。

基本的には、自己流がすべて悪いとは決して思いません。しかし、結果は結果、事実として重く受け止め、やり方が間違っている可能性があるのであれば、適宜修正するのが望ましいと考えます。

2. 1つのやり方にこだわるのは結果が出るまでのみ。結果が出たら、それを踏まえて更なる改善・修正を目指す

「1つのやり方にこだわるべきだ」「いろいろなやり方を試してみるべきだ」
受験勉強に限らず、何かを達成するやり方や上達するノウハウについては色々なことが言われます。

しかし、こと受験勉強に限って言うならば、私の中では結論が出ています。

1つのやり方にこだわるのは結果が出るまでのみです。そして、結果が出たら、必ず修正を考えます。

1つのやり方にこだわる理由

ある程度の結果が出るまでは、1つのやり方にこだわってやり通した方がいいと思います。

複数のやり方を並行してやってしまうと、「どの方法がその結果を生んだのか」が分からなくなってしまうからです。

結果はすぐ出るものではなく、じれったくなったり、本当にこのやり方でいいのか不安になることもありましたが、まずは信じて、結果が出るまでは辛抱しました。

合格者のやり方の中で自分がしっくり来るものを選び、結果が出るまで試してみるというテイスティング感覚でしょうか。それくらいの精神的余裕を持っておくと、気が楽になります。

結果が出たら必ず修正を考える理由

いい結果だろうと、わるい結果だろうと、改善できる点は残されているはずだからです。

それぞれの場合で受験生が陥りやすいミスとして以下のようなものがあります(自分自身、いずれにも当てはまりました)。

いい結果が出たときには、その結果に慢心し、「さらに上」を目指すことなくキープを考えてしまいます。東大模試でA判定が出ようと、合格保証ではありません。さらに上を目指し、改善しない限り、能力は下がってしまいます。私も浪人生のときには夏の東大模試で幸運にも良い成績が出て、変に慢心してしまいました。戒めとして、東大1位合格をかかげ、それに必要な勉強を割り出して取り組み、自分を追い込みました。追い込みすぎてストレスがあまりにひどく、結果として体調を崩し帯状疱疹にかかってしまったので、ここまでの意識はオススメはしません。。

わるい結果が出た場合、「勉強時間の少なさ」や「環境」などのせいにしてしまいがちです。とくに、私もふくめ、自分に変な自信を持ちがちな自惚れ屋タイプの受験生は、まさか自分のやり方が間違っているとは思いにくいかと思います。「参考書の選び方」もそうです。自分が気に入って使っている参考書、とくに長く使っていてこれまで必死に取り組んだ参考書だと、まさか合格に寄与しないとは思いにくいでしょう。

以上のように、どのような結果が出ようと、罠に陥る可能性があります。そこで、結果が出たら必ずやり方の修正を考えるようにするのが望ましいかと思います。私が勉強のやり方を常に修正・変化した理由はここにあります。

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蛇足ですが、私が自宅浪人をオススメする理由として、この「やり方の改善」がしやすいという点もあります。

予備校に通っていると、授業を受ける時間が長過ぎて、大幅な修正がしにくいという問題があります。お金も前払いで、もったいなく感じることもあるでしょう。

自宅浪人であれば、「授業や添削、指導を受けない完全な独学スタイルは間違っている」と感じたら、夏期講習・冬期講習を追加したり、Z会のサポートを利用したり、家庭教師を雇ったりすることも可能です。オプションの選択肢が広いと言えます。

Z会の通信が東大受験生・自宅浪人のサポートにおすすめ! | Mao-24!com
もう1回自宅浪人するならインターネット家庭教師Nettyを使いたい | Mao-24!com

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長くなりましたが、回答は以上になります。

分かりにくい点や、ご質問などございましたら、お気軽にお尋ねください。

どうぞよろしくお願い致します。

Mao Nishi

受験生Y(仮名)さんの質問内容2

ご丁寧なアドバイス、ありがとうございます。とても参考になりました。

浪人となり、自分の苦手な科目だけ見直すことを考えていましたが、ご意見を聞き、自分の得意な科目も見直してみようと思いました。

どうもありがとうございました。

まとめ

相談項目のおさらい

今回の受験生は、「現役時代の自分のやり方・自己流のやり方を浪人時代でも続けたのかどうか」について質問してくれました。

不合格時のショックは大変なものですが、そこから様々な不足を反省できれば、確実に次に活かすことができるはずだと思います。本当辛いですけどね。。私の場合は、精神的に辛かろうと冷徹に自分を見つめ直すことが必要でした。

今回の回答も、「反省ポイントとしてやり方に目を向けるならば、こういった捉え方もできますよ」という内容を中心にまとめてみました。

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※ その際、他の受験生にも役立つものは今回のように共有させていただきたくこともございますので、ご了承ください。

お読みいただきありがとうございました。

Mao Nishi

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Mao Nishi (西川 真央)
指導歴4年の個別指導講師。オンライン真学塾24主催。中学生から社会人まで個別指導のみで50名以上を指導。現在は難関大学の英語指導とコーチングをメインに、毎日=24時間が学びや成長に結びつく指導を心がけている。東大模試でE判定・偏差値37から、自宅浪人で東大合格後、休学してヨーロッパに単身バックパッカー旅へ。復学後はNY本社のIT系グローバル企業CEOオフィスでインターンを経験。帰国後、2年間大学で学び起業。現役東大生。⇒Mao Nishiの合格体験記⇒『0から東大合格を目指す5日間講座』⇒『オンライン真学塾24』⇒お問い合わせ
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