勉強の目的は、東大受験合格自体や成績を上げることなのか?

目的 勉強 理由

あなたが勉強する目的は、何ですか?

ちょっとした長めの近況報告と東大事情

どうもこんにちは、Mao Nishiです。

今回は、読む人によっては
『過激だ』
と感じる可能性があることを、あえて話そうと思います。

_______________________________________________________________________

今月のはじめ、東大の最初のタームの期末試験が終わりました。
4学期制になってから、初の期末試験です。
やっとのことで、新生活にも慣れてきました。

東大の期末試験というと、
「鬼のような難問ばかりが出るんじゃないの?」
と思われるかもしれません。

あるいは、

「あー、シケプリでしょ?授業でなくても、成績で『優』が来るっていう『神シケプリ』もあるらしいし、楽勝じゃん!」
と、東大生さながらの情報通かもしれません。

東大の講義は、そのほとんどが講義形式です。
とくに私が所属する経済学部において当てはまります。

毎年おなじ教授により繰り返される、おなじ内容の授業。

過去の授業内容をまとめた『試験対策プリント』=『シケプリ』さえあれば、
授業に出なくとも内容が完ぺきに網羅できてしまいます。

質の高いシケプリ、通称『神シケプリ』ともなれば、
読むだけで『優』が取れてしまうことは、至極当然の極みとも言えるでしょう。

成績・単位自体が目的の人は、あまり授業に出ません。
単位数をはやく確保するために、興味ある・無しに関わらず授業を履修し、
颯爽と卒業していきます。

後に残るのは「東大卒業生」という肩書きばかり、
という人もいます。

それ自体が悪いこととは、思いません。
大学に行く理由は、人それぞれ、自由なはずです。

「では、Mao Nishi おぬしはどうなのよ?」
「学びの大切さ!などとサイトで謳っておいて、単位数稼ぎに走っているのかい?」
と、懸命なあなたは思われるかもしれません。

安心してください。もちろんパンツは履いているのですが、
興味や関心を優先した結果、他の東大生に比べ、単位数が圧倒的に足りていません(笑)

Mao Nishiは もれなく、自己本位的に勉強をしています。
夏目漱石のいう『自己本位』とはニュアンスが少し違います。
が、とても大事なことです。

単位数や成績は二の次なので、面白いと感じた講義のみを履修します。
留学のために好成績をキープする必要もありますが、それも二次的なものです。

興味があるからこそ、どうしたって成績アップにつながってしまうのは、ここだけの秘密です。

経済学部の私が今、面白く勉強しているのは、『金融』です。
大学に入る前はあまり馴染みがなく、お金に対して変な忌避感を抱いていました。
そんな私が金融に興味を持ったことは、大きな変化です。

その変化自体が、学びだとも言えます。

金融とは、言ってみれば「お金の循環」について学ぶものです。
経済全体でいえば、お金は血液のようなもの。必要なときに必要なところへとスムーズに流れていくように、銀行などが働きかけています。

銀行は、人間の身体でいえば筋肉や心臓のような働きをしていると言えるでしょう。
金融は、「ある意味では『血液循環』を学ぶようなものだ」と言えるわけです。

循環という少し高い視点で捉えてみれば、
・生態系、食物連鎖
・(太陽)エネルギーの循環
・輪廻転生
などについて考えるのと同じことのように捉えられます。

さらに、見方によっては、芸術や表現を循環で捉えることもできてしまいます。
だからこそ、芸術や表現とは一見関係ないような、経済学、それも金融が、
私にとって面白く感じるようになったわけです。

「Mao Nishiは、いったい何の話をしてるんだ?」
と思われるかもしれません。

こういったある意味で本質的な考え方については、また別の機会に詳しく触れたいと思います。

話はそれにそれましたが、この記事で言いたいのは、

面白いから勉強するのであって、成績や合格が目的となっては勉強がつまらなくなってしまうよ!

ということです。

前置きが長くなりましたが、以下、
ちゃんと受験に絡めて具体的なことを話していきます。

目的と目標の違い

ここで、目的と目標の違いを整理しておきたいと思います。

目的・・・ある行為から得たいもの。

目標・・・ある行為と関係する指標。

定義付けは、勉強好きを以て自任する私の独断と偏見です。

東大合格や成績UPが勉強の目的だと、どうなるか?

3年以上にわたり何人もの生徒を指導してきて痛感するのが、
「勉強自体の面白さを感じている人」は、
結果として成績も伸びやすいということ。

逆に、

「Mao Nishiには分からないところを教えてほしい、説明だけしてくれればいい」
「成績さえ上がればいい。大学や高校に入ってからは、勉強したくない」

というスタンス・考え方のまま勉強をしてしまうと、
実は、最終的には成績すら上がりにくいということ。
(未熟だったとはいえ、表面的な要望に安易に応えてしまったことを反省しています。)

「東大までの人」という言葉が意味することも、ここにあります。
すこし要領が良かったおかげで、東大合格という結果を得たまでのこと。
空虚になってしまいがちです。

 

成績アップは、数ヶ月前の勉強の成果

成績アップを目的にしてしまうと、
成績が上がらなかったり、下がったりしたときに、
いちいち余計なダメージを負ってします。

「なんでこんなに勉強したのに、成績が上がらないんだろう」
「同じクラスのあの人は、楽しそうに過ごして成績が上がっているのに」

勉強内容が定着するまでの間に、時間差が生まれるのは、
脳の構造や記憶のメカニズム的に至極自然なようです。

肌感覚としては、3ヶ月〜半年。

内容が定着し、自由自在に扱えるレベルまでは、それくらいの期間が必要なものです。
私の場合は、頭自体が良いわけではないからかもしれません。
完全に、「考え方自体を考え、うまくこなしてきたタイプ」です。

焦ったって、仕方がないのです。

成績は、相対的なものでしかない

成績は、模試や受験生のレベルによって決まる、相対的なものです。

成績を勉強の目的にしている人は、
「自分の行動の意味合いを、他人との比較のなかで決めてしまう」ということ。
これはどうしたって弱くなりやすいものです。

目的が相対的なものだからこそ、
勉強のモチベーションやメンタルも相対的=不安定
という状態になってしまいがちです。

これは、私自身の自戒でもあります。

浪人時代、不合格から半年後の夏の東大模試では、
勉強法や思考法がうまくハマっていたおかげで、
全国20位、A判定、偏差値71にまでなっていました。

「次は東大模試全国1位だ!主席だ!新入生代表の答辞で突拍子もないことをやってやる!
と意気込み、9月から11月までの3ヶ月、毎日11〜13時間、猛勉強。

効率の良さや、学習の質を極めまくっていた上での、大量の勉強時間の確保。
「これだけ質と量を極めたら、1位になるに決まっている」
参考書も、1位の人と同じ点数を取るのに最低限必要なレベルを揃えていました。

結果は、思うようにはいきませんでした。

さらに悪いことに、

・秋の模試では逆に偏差値が10弱下がり、判定もBに下がる。
・負荷やプレッシャーをかけすぎて、極度のストレスに。
・結果、肌がぷつぷつ腫れて神経的な痛みが出る『帯状疱疹』という病気に。
・勉強自体への面白さを感じにくいというオマケ付き。

もちろん、頭の出来が足りなかったり、時間が足りなかったりといった弁明はいくらでもできるかもしれません。

しかし、ここで気付いたことは、

「勉強に面白さを見出すからモチベーションが生まれるのであって、ただの指標でしかない成績のために勉強すると、その不健全さがメンタルや身体の病気となるし、目的としていた成績も、じつは下がることすらある」

ということ。

あくまでも、「成績は目標・指標でしかない」と、私は声を大にして言いたいと思います。

東大合格ですら、目標にすぎない

東大合格自体が勉強の目的になっている人もいます。

東大に限らず、

「とりあえず良い大学に入っておけば安心だ」
「世間体的に、良い大学入らないとメンツがたたない」
「学歴って、大事なんでしょ?」
という人もいます。

もともと大学に行くつもりがなく、「大学など学問以外に行く必要はない」と思っていたような私は、少数派なのかもしれません。

動機自体に善し悪しはありませんが、ここで注意したいのは、
その『東大を目指す動機』が『勉強の意欲』に結びつくのかどうか、
ということ。

東大合格という目的には、勉強というツールが欠かせません。
そのツールの使い方や向き合い方において、質が問われます。

勉強をただのツールとして見るのではなく、面白さを見出すことによって、
充実した学びが生まれていくのではないでしょうか。

また、大学合格自体が目的ならば、極端な話、合格したら通わずに辞退しても同じことかもしれません。そのようなマインド・心持ちで東大に入ると、

「入学したのに何をしていいか分からない」
「とりあえずサークルにでも」
という副産物も生まれかねません。「東大までの人」が量産される原因ともいえます。

ここまで極端に表すと、東大合格自体を目的としてしまうと、ある種の『不健全さ』が生まれることが明らかになります。

大学に行く「必要」はないはず

現代では、大学に行かなくても・就活しなくても生きるための手段は山のようにあります。

学歴に関係なく頭の切れる人や、清々しい生き方をする人たちもいます。起業も1つの手段でしょう。海外に行きやすい今は、日本以外にも道はあります。

もし、本当は大学に魅力を感じず、自分の中から湧き出るような希望が見つからないのであれば、無理に大学を目指すのではなく、最初から『目的の見出されるフィールド』に行く方が幸せではないでしょうか。

東大にかぎらず、志望大学の合格自体は、目標に過ぎません。
入ってからこそが肝心だと私は思います。

だからこそ、大学進学を志してまず考えたいことは、

「なぜ、その大学に行きたいのか」
をこんこんと考えること、感じること、

他人ではなく、自分と向き合って問いかけてみること、

だと私は思います。

⇒参考:東大を目指す新高校3年生・浪人生がまず最初にやるべきこと 『3:勉強に取りかかるよりも先に、進路を考える』

強いのは、勉強自体が自己目的化すること

もっと強くてブレないのは、勉強自体が自己目的化することです。

勉強してどうなりたいのか、
が目的ではなく、
(もちろんそれもモチベーションに役立ちますが)、

勉強すること自体が目的。

分かりやすく言えば、「面白いなこれ!」ということ。

「勉強しているその瞬間に得られるもの」
が目的になっているということです。

成績が下がっても、

「まだまだこれだけ知らないこと、分からないことがあるんだ!楽しみだ!」
と感じられるようになりますし、

成績が上がっても、

「この上はどんな面白い内容があるんだろう」
「どんな視点で考えられるようになるんだろう」
と楽しくなっていきます。

さらには、日常の全てが学びに直結し、受験勉強に活かされていきます。

合格や成績が目的となっている人は、たったの数時間〜10時間前後しか勉強できません。目的の成績アップも、勉強の直後ではなく、数ヶ月後に得られるもの。モチベーションの維持やフローに入ることが難しくなるのも当然です。

一方、勉強や学びが自己目的化している人は、受験勉強だけでなく、日常生活のすべて=24時間が学びとなるのです。どうしたって、このモチベーションは強い。当サイトのタイトルに24を入れた理由でもあります。

さらには、一つ一つの思考や行動、意識が「人のため、世のため」へと突き抜けた瞬間、学びが加速してしまいます。この心境を言語化することは難しく、当サイトの枠を大きく超えるので、いずれどこかでお伝えしようかと思います。

成長するプロセスに面白さを見出すのも、強い

「大学受験自体に意味はない、その期間をどう過ごすのかがその後の人生に大きく影響する」

ということは、大学受験を経た人は、もれなく実感しています。

なぜかと言えば、その後、どんな人生を歩もうと、勉強は欠かせないからです。

「受験期よりも東大に入ってからの方が、時間・質ともに段違いで学んでいるのではないか」
と感じている私は、今後一生、学びとは切っても切れないのだと、痛感します。

とはいえど、
「べつに今やっている勉強面白くないし」
という方もいることでしょう。

どうしても勉強自体に面白さを感じにくいという人におすすめなのが、
『自分の成長プロセスに面白さを見出すこと』
です。

分かりやすくいえば、
「昨日よりも、何か1つでも新しいことを学ぶこと、
それ自体を成長として面白がる」
ということでしょうか。

受験期に何を思い、何を意識してきたかは以下のページでお伝えしています。

⇒参考:偏差値37から宅浪東大合格!予備校より自宅浪人が良い理由

まとめ

今回の記事でお伝えした内容

  • 目的と目標の違い
  • 東大合格や成績UPが勉強の目的だと、どうなるか?
  • 成績アップは、数ヶ月前の勉強の成果
  • 東大合格ですら、目標にすぎない
  • 大学に行く「必要」はないはず
  • 強いのは、勉強自体が自己目的化すること
  • 成長するプロセスに面白さを見出すのも、強い

※ 超おすすめの関連書籍

  • 私の個人主義 (講談社学術文庫)

夏目漱石の『自己本位』講義が読めるのは、こちらの『私の個人主義』という本。超おすすめです。

  • 『夏目漱石全集・122作品⇒1冊』

kindleの電子書籍であれば、『私の個人主義』を含め、紙の書籍では実現でききないほどの分量の全集がたったの200円で手に入るのでおすすめです。kindle購入後、速攻で買いました。

参考:指導者の心得 by 誰か

3流は内容を教える

2流は方法を教える

1流は面白さを教える

誰の言葉か忘れましたが、この言葉を参考にして指導することにしています。

当サイトでは、勉強法という「方法」をコンテンツとして共有するなかで、ニュアンスとしてMao Nishiが勉強に感じている面白さや心持ちをお伝えできれば、と思っています。

お読みいただき、ありがとうございました。

Mao Nishi

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