「東大英語の成績が伸びない・・・」
「文法や単語は一通り勉強したはずなのに・・・」
「長文になると英語がわからない・・・」
そういった悩みを抱える東大受験生にオススメ度ダントツNo1の参考書『ビジュアル英文解釈』を紹介します。
【総文字数:7150字】
【最終更新日:2016-05-01】
サクッと読むための見出し
1. おすすめ英語参考書『ビジュアル英文解釈』とは?
講義が見える、英語が見える新感覚の参考書。長年の講義のエッセンスを再現した、英文を基礎の基礎から系統的に学べる、英文解釈参考書の極み。
Amazon 商品説明より
1-1. 著者:駿台の名物講師『伊藤和夫』
『ビジュアル英文解釈』の著者は、駿台の伊藤和夫です。今は亡き名物講師で、賛否両論があったようですが、その著作を読む限りでは講師レベルはホンモノですね。
1-2. パート1・パート2の2冊のみ
2冊構成となっています。合計61章構成。
1-3. 各章の構成
各章は、以下の構成となっています。
- テーマとなる文法の解説
- 英語の文章
- 英語のていねいな解説
- 全訳
- 筆者と2人の生徒による『ためになる雑談』
1-4. レベル:中学生英語から東大英語以上へ!
『ビジュアル英文解釈』のレベルは、中学生英語レベルから東大英語以上へと駆け上がれる参考書です。
高校生英語の指定教科書にしてほしいくらい。
高校生の基礎から、どんな難関大学の英語でも解ける土台の力をつくることができます。(解く力はもちろん別で鍛える必要があります。)
1-5. 対象者
- 高校生
- 浪人生
- とくに東大受験生
- とくにE判定で困っている受験生
私は『ビジュアル英文解釈』と『速読英単語 上級編』を3ヶ月やっただけで、浪人生の夏の東大模試の英語で偏差値71、点数はなんと97点に上がりました。
『速読英単語』の勉強法を徹底解説。1冊だけで7つの効果! | Mao-24!com
根本的に英語の実力を鍛えあげたい受験生にオススメです。
2. 『ビジュアル英文解釈』のおすすめポイント
2-1. ムリなく中学生英語から東大英語以上へ!
『ビジュアル英文解釈』Part 1の最初の方では、英語のレベルがムズカしくありません。むしろ、中学生英語が理解できる人ならば学べるレベル。高校生になったばかりの人が取り組めるレベルです。
しかし、章を追うごとに各英文はレベルUPし、Part 2の最終章では、東大英語以上の英文をスラスラ理解できるようになってしまいます。
難しさの段階がうま〜く配分されているので、ムリなくレベルUPできてしまえるのです。
2-2. 独学で勉強できる最強の参考書!
『ビジュアル英文解釈』は、独学で勉強できる最強の参考書だと言えます。
参考書を独学するネックとなりうるのは、以下の3点。
- 説明の日本語が理解しにくい
- 英語の文法解説が分からない
- 訳が分からない英文・部分がある
『ビジュアル英文解釈』では、これらのネックが解消されています。
- 講義形式の分かりやすい説明・語り口調
- 理解度の低い高校生2人も登場。彼らにも分かるような解説
- 各文の丁寧な文構造を解説・全文和訳例をすべての章で掲載
これらのおかげで、独学でも圧倒的に英語でレベルUPできる最強の参考書となっているのです。
2-3. 文法を英語長文の中で理解できるようになる!
英語の文法は、学校や予備校の授業で習っても応用しにくいという受験生が多いです。
- 一通り英文法は終わったのに、英語を訳せない
- 英語の長文を読むときに、文法を自然と活かせていない
そのような受験生に、『ビジュアル英文解釈』は効きます。
文法用語は控えめ。11個のルールのみ
文法用語は控えめです。用語で苦労している受験生は、『ビジュアル英文解釈』を使うと驚くかもしれません。
覚えるべきルールは、たったの11個。それもPart1・2全61章を通じての話。
やれ仮定法だ、分詞構文だ、関節疑問だ、、、と言われても分からない!
そういう受験生にオススメです。
非常に効率的・効果的な最低限のルールのみを覚えるだけで、難しい英語長文もスラスラ読めるようになってしまいます。
2-4. 英語を文の頭からスラスラ理解できるようになる!
『ビジュアル英文解釈』のオススメポイントで最も大きいのは、英語を文の頭からスラスラ理解できるようになってしまうことです。
「英語を頭から文末まで読み、一度あたまに戻って再び訳し始め、行ったり来たりしてやっと1つの文全体の意味が分かる・・・」
そのような効率の悪い読み方をしていると、時間のない東大英語では、とても歯が立ちません。
『ビジュアル英文解釈』で2ヶ月勉強するとどうなるか?
「英語を頭から文末まで読み、一度あたまに戻って再び訳し始め、行ったり来たりしてやっと1つの文全体の意味が分かる・・・」
→「英語を頭から文末まで読むと、1度ですべて理解できる。いちいち英語から日本語へ訳す必要もなく、英語を英語のまま理解できる」
この変化は大きく、私は自宅浪人の夏の東大模試で、英語を余裕をもって解ききることができるようになっていました。
3. 東大入試英語にこそ、『ビジュアル英文解釈』
東大入試英語こそ、『ビジュアル英文解釈』を使うべきです。
3-1. 東大英語の特徴にピッタリ
東大入試英語の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 時間がない
- 文法・単語が難しいわけではない
- 根本的な英語力が大切
※これらを踏まえた対策方法論は、こちらで紹介しています。
【英語】偏差値34UP!宅浪でも東大に上位合格した対策方法論のすべて
一方、『ビジュアル英文解釈』を使えば、以下のメリットが得られます。
- 速く正確に読めるようになる
- 東大英語レベルの文法・単語が定着
- 根本的な英語レベルがUPする
東大入試英語の特徴にピッタリなわけです。実際、『ビジュアル英文解釈』の後半には東大英語で使われた英文も出てきます。そこまで進めば、「あれ、意外と難しくないじゃん!」と実感できるようになっていることでしょう。
3-2. パート1の途中までやったら東大模試の英語で97点・偏差値71に!
「でも、そんな抽象的なこと言って、本当に結果に結びつくの?」
と思う受験生もいるでしょう。
しかし、実際に私は『ビジュアル英文解釈』のPart 1の途中までと、『速読英単語 上級編』をやっただけで、東大模試の英語で97点・偏差値71にまで上がりました。
もちろん、その後Part 2まで終わらせることで、東大入試本番までずっと高い英語力をキープし、さらには他の科目を伸ばす時間を増やすことができたのです。
夏の東大模試といえば、8月。5月〜8月の4ヶ月間という短期間で、英語レベルをほぼ完成まで上げることができるのであれば、これほどコスパのいい参考書はありません。
4. 『ビジュアル英文解釈』の難点・むずかしさ
『ビジュアル英文解釈』は、もちろん良いところばかりではありません。ネックとなる難点・むずかしさがあります。
4-1. やはり基礎文法は必須
いくら高校生になったばかりの人でも使えるとはいえど、ステップアップするためには基礎文法は欠かせません。難関大学の難関英文法とまではいかなくていいのですが、基礎的な文法は終えていないと労力がかかりすぎて逆に非効率的になってしまいます。
目安としては、『速読英単語 標準編』に取り組めるレベルならば、『ビジュアル英文解釈』を使い始めてもいいでしょう。『速読英単語 上級編』に取り組めるレベルならば、効果が早々と出てくるはずです。
英語が得意な受験生ならば、高校1年生の終わりくらいからでも使えると思います。
4-2. 全文和訳がハード
『ビジュアル英文解釈』の基本は、全文和訳です。読むだけでも効果はありますが、全文訳あってこそ効果が絶大となる参考書です。
古文の授業で全文現代語訳をする高校は多いかと思います(とくに進学校)。高校生のとき、私は全文訳が本当に嫌いだったのですが、食わず嫌いで、その絶大な効果に驚いてからというものの、「とりあえず全文訳せ」と自分に言い聞かせたくらいです。
※超オススメ参考書の『鉄緑会東大古典問題集』は、東大古文の全文現代語訳という圧倒的勉強法です。
しかし、全文和訳はハード。一つひとつの英文を文法・単語・構成など踏まえて自然な日本語に訳す作業です。ハードな分だけ、効果は絶大なのですが、いかんせん荷が重いと感じてしまう受験生も多いでしょう。「他の受験生が避けている部分だからこそ、やるべきだ」と当時の私は取り組みました。
4-3. 独学にピッタリだが、勉強法の参考例がないと効果半減の可能性アリ
『ビジュアル英文解釈』は独学にピッタリで、一人で隅々まで使い切れる参考書なのですが、勉強法を間違えると効果が半減してしまうでしょう。上で触れたようにキツいからこそ、効果的に使い倒す前にラクな方に逃げてしまいがちです。
そこで、以下、私が効果をあげたときに使っていた『ビジュアル英文解釈』の勉強法・使い方を紹介します。
5. 『ビジュアル英文解釈』の勉強法と使い方
『ビジュアル英文解釈』は、効果的な使い方で勉強することで、より勉強効果が期待できます。
5-1.『ビジュアル英文解釈』の使い方【全体像】
『ビジュアル英文解釈』の使い方の【全体像】は以下の通りです。
- 使い方1. 冒頭の文法解説を読む
- 使い方2. 英文を読む
- 使い方3. 英文を全文和訳する
- 使い方4. 英文の単語を辞書で確認する
- 使い方5. 英文の文法解説を熟読する
- 使い方6. 英文大意と比較して訂正する
- 使い方7. 『伊藤和夫と生徒2人の会話』から学ぶ
5-2. 使い方1. 冒頭の文法解説を読む
まずは各章の冒頭にある文法解説を熟読します。
一般的な文法参考書にはない切り口で英文法を解説するため、慣れないうちは熟読しないと理解できない人もいるかと思います。
慣れていけば、その切り口の有用性に驚くことになります。
5-3. 使い方2. 英文を読む
各章につき1つの英文が載っているので、まずはその英文を読みます。
私は以下のように3回読んでいました。
- まず黙読
- 次に音読
- 最後に速読
速読トレーニングの方法は、以下で触れています。
英語を250語/分で読む、合理的な速読術のトレーニング方法 | Mao-24!com
英文を読むときの勉強法は、以下で解説しています。
『速読英単語』の勉強法を徹底解説。1冊だけで7つの効果! | Mao-24!com
5-4. 使い方3. 英文を全文和訳する
読んで内容をつかんだら、次は英文を全文和訳します。
私は、以下の点に気をつけていました。
- 分からない英単語は空欄にして飛ばす
- 分からない英文は空欄にして飛ばす
- 自然で分かりやすい日本語訳を意識する
- 全体の構成を意識して訳す
- 細かい部分は気にしないで『大意』を参考にする
5-5. 使い方4. 英文の単語を辞書で確認する
訳してから、分からなかった英単語を辞書で確認します。英文を読む・和訳するときに確認しないのは、英単語の意味の推察力・想像力を付けるためですね。東大入試本番の英語で、知らない単語が出てくる可能性は高いわけですから。
『ビジュアル英文解釈』の英文の下には、覚えておくべき必須単語・表現がメモしてありますので、辞書を引く手間を省きたい人はそれを参考にするといいと思います。
5-6. 使い方5. 英文の文法解説を熟読する
次に、英文の文法解説を熟読します。
一つひとつの文を丁寧に解説してくれているので、自分が理解できていなかった文法・文構成・意味を理解するまで熟読すると勉強になります。
5-7. 使い方6. 英文大意と比較して訂正する
一つひとつの英文の意味を理解したら、英文大意と自分の英文和訳を比較し、訂正していきます。
意識するべき点は、以下の3つです。
- 前後の英文が自然なつながりになるように訂正する
- 「なぜ、伊藤和夫はそう訳したのか」その意図を理解する
- あえて訳さない部分・訳す部分を真似する
これらを意識することで、『ビジュアル英文解釈』が東大の和訳問題対策・要約問題対策にも活きてきます。
5-8. 使い方7. 『伊藤和夫と生徒2人の会話』から学ぶ
最後に、章末の『伊藤和夫と生徒2人の会話』を熟読して学びます。何気ない会話のなかに、意外と大切なことが書かれているのが良い意味でニクいですね。無味乾燥な勉強になりやすい全文和訳を和ませ、モチベーションをキープするのにも役に立ちます。
5-9. 「実例ノートがあった方が分かりやすい」ということで・・・
以上、実際に私が『ビジュアル英文解釈』を使っていたときの勉強法・使い方の概略を説明しましたが、まだハッキリしない点があります。
- 英文和訳をどこまで直すのか?
- どこまで大意に近づけるのか?
- 間違えた部分を、どうやって復習するのか?
これらをどこまで意識できるかで、効果が変わってきます。
英語ができるようになるためには、英語の勉強の仕方の見本があった方がいいわけです。そこで、私が『ビジュアル英文解釈』で勉強したときの『実例ノート』を公開します。
6. 東大模試の英語で97点・偏差値71を取った実例ノートを公開
6-1. 『ビジュアル英文解釈』で使ったノートを公開します!
『ビジュアル英文解釈』で使ったノートを公開します。スキャンして画像データにしてまとめました。
カンタンな話だと思っていたら、意外と手間がかかり3〜4時間近くも費やしてしまったのに驚きました。。。
6-2. 『実例ノート』を見る意味・効果
『実例ノート』を見る意味・効果は、以下の通りです。
- 『ビジュアル英文解釈』の効果的な使い方の見本が全章で手に入る
- 「どこまで丁寧に訳す・訂正すれば勉強効果があるのか」という指標が分かる
- 東大に合格する人の英語レベルが目に見えてハッキリと分かる
- 東大模試の英語で97点・偏差値71をとるために必要な英語力がわかる
- 独学に最適だがハードな『ビジュアル英文解釈』の見本=支えとなる
正直、公開には抵抗があります。英語が得意といいながら、間違いの嵐・字はヘタクソで、むしろ「どこまでできなかったのか」も露見するからです。
しかし、当時の自分にとってあったら役に立つはずだという確信のもと、公開したいと思います。効果があるか分からないと心細いですし、『ビジュアル英文解釈』は効果的でも想像以上にタフな参考書ですから。
また、章を追うごとに英語ができるようになっていく見本にもなるかと思います。
6-3.【LINE@友達追加登録で!】限定特典『ビジュアル英文解釈』の使い方実例ノート
"Mao-24!comLINE@"を友達追加してくれた方に、限定公開しています。
現在LINE@では、
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⇒詳細はこちら:「【英語】偏差値34UP!宅浪で東大合格したおすすめ参考書・対策方法のすべて」
後半に行くにつれて使い方も少しずつ変化するので、全部まとめて参考にしてみてください!
7. まとめ
今回は、東大受験生にオススメ度ダントツNo1の参考書『ビジュアル英文解釈』を紹介しました。
講義が見える、英語が見える新感覚の参考書。長年の講義のエッセンスを再現した、英文を基礎の基礎から系統的に学べる、英文解釈参考書の極み。
Amazon 商品説明より
『ビジュアル英文解釈』のおすすめポイント
- ムリなく中学生英語から東大英語以上へ
- 独学で勉強できる最強の参考書
- 文法を英語長文の中で理解できるようになる
- 文法用語は控えめ。11個のルールのみ
- 英語を文の頭からスラスラ理解できるようになる
- 東大英語の特徴にピッタリ
- パート1の途中までやったら東大模試の英語で97点・偏差値71に
東大受験生はぜひ、『ビジュアル英文解釈』で英語力をUPさせてみてください。
お読みいただきありがとうございました。
Mao Nishi
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